2017年6月3日土曜日

成人発達障害サロンしぇあ 第8回サロン開催報告


今日は成人発達障害サロンしぇあ 第8回のサロン開催日でした。
参加者は5名。
遠くは大阪市や堺市からのご参加でした。

いつもように自己紹介の後にテーマトークに移行。
今回は以下のようなテーマが寄せられました。


  1. トラウマの乗り越え方
  2. 「こいつならやってくれるだろう」という依頼をどう断るか
  3. 働き方(正社員orそれ以外の多様な働き方)
  4. 金銭管理

自分の特性を活かし、それ以外の分野ではいい意味で「諦める」


1.では、年下や後輩から「頼りになる」と思われたいとするあまりに、ついつい普段とは自分を演じてしまう、それは幼少期のトラウマが関係しているのでないかと考えているという話が寄せられました。

この意見に対して、

①発達障害の人は(定型発達者と比べて)過去の苦い記憶を「反芻」する傾向にあること
②最近は発達障害における「性差」が注目されており、女性は男性に比べて、場面場面においていい意味で複数の自分を使い分けることで社会性を高めている

という指摘が、成人の発達障害の記憶に関する研究をされている方からありました。

また、自分の特性を活かして苦手な分野での勝負を避ける、いい意味での「諦め」が大切であるという意見も他の方から寄せられました。その参考文献として、『諦める力〜勝てないのは努力が足りないからじゃない』(為末大著/プレジデント社)が挙がりました。

周囲の振る舞いを観察→練習→結果をサロンで報告→フィードバックを得る


2.は、1.で出た話とは逆で、「いつもいつも頼られるというか、当てにされることが多くて困っている」という話が出てきました。

このことに対して、「定型発達者は発達障害当事者よりも(想像以上に)普段から断っている、なので今後は周囲がどのように断っているかを観察する。そしてできる範囲で断る練習をしていくしかない」という意見が出ました。

また、「その練習してみた結果を次回のサロンの時に報告する。そうすればフィードバックも得られるし、一つの事例として他の当事者の参考にもなる」という意見や、「北播磨地域でもSSTのトレーニングの場があればいいね」という意見が寄せられました。

15分の休憩をはさみ、後半へ突入。

3.の働き方に関して、精神障害者や発達障害者には正社員(フルタイム勤務)のハードルが高い人も多いので、正社員以外の多様な働き方が認められる社会が理想ではあるねという話が出ました。

4.については、ホワイトボードには「金銭管理」とは書いていますが、当事者が普段、どんなことにお金を使っているのかが話題の中心になりました。

田舎という土地柄、都会と比べて飲食代、特に職場の人との飲食にかかる費用は少なくて済んでいるという報告がありました。

次回の告知と送迎に関して


次回は7月1日(土)の14時から。
場所はいつもと同じ、うぃーぶねっとです。

今回、大阪市からバスで来られた方がいらっしゃいました。
バスの時刻の関係で、うぃーぶねっと最寄りの停留所までの便がなかったので、滝野社インターまで、宮崎が車でお迎えに上がりました。

「遠方から公共交通機関で来るので、近くまで迎えに来てほしい」という方がいらっしゃいましたら、予め連絡くだされば対応可能です。
宮崎の車は軽自動車なので、定員は3名ですが(^^ゞ

連絡はメールで前日までにお願い致します。
メールアドレス:toshiyamiyazaki☆gmail.com(「☆」は「@」に変換して下さい)


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