2017年7月21日金曜日

7/19 研究協力者としてインタビューを受けてきました


(写真は投稿内容とは関係ありません。あしからず)

7/19に研究協力のために、某大学でインタビューを受けてきました。
インタビューアーはOさん。
Oさんとは、とあるイベントで出会いました。

インタビューでは、小学校時代から中学校、高校、大学、そして成人の各ライフステージにおいて、困りごとや好きなこと、得意なこと、また支援してもらったことや欲しかった支援についての質問がメインでした。

インタビューを通じて再発見や見つめ直しができました


実際にインタビュー(質問)を受け、その答えを言語にしてみて初めて、「今思うと当時はこういったことに困っていたのか」、「今考えてみると、あれは得意だったなあ」という再発見ができました。自分自身の過去を見つめ直すいい機会になりました。

インタビュー終了後には、お土産を頂いちゃいました♪


(「某大学」と書いておきながら、バレてしまいますね(^^ゞ)

Oさんの研究では、研究協力者を募集しているようなので、「協力してもいいよ」という方はご協力をお願いしますね♪

Oさん、インタビュー、お疲れ様でした。
研究成果がまとまりましたら、またお聞かせくださいね♪
次は日本発達障害学会でお会いしましょう!

2017年7月20日木曜日

7/17 発達凸凹若者の本音シェアー会に参加してきました



7/17(月)に梅田にて、「『ユニークな若者を理解し、応援する』2U(Unique Youth)サポート 海の日フォーラム」がありました。
宮崎は午後の部・第一部会の「発達凸凹若者の本音シェアー会」に参加してきました。

最強美人タッグ結成♪


当日のファシリィテーターを務めたのは、lass to the dreamのyu-kaさん。
グラフィックファシリィテーターがone day cafe Kyotoのでむさん。

宮崎がお世話になりっぱなしのお二人が、最強美人タッグを組んでのイベントだったので、非常に楽しみにしてました♪

一人一人、発達凸凹が異なることを改めて実感


イベントでは、5,6人のグループで以下のようなテーマについて対話がなされました。
  • yu-kaさんに訊いてみたいこと
  • 自身の生きづらさ
  • 理想の教育環境


私が属したグループは、私以外はADHDの方が多く、誰かが発言されるたびに、「それ、わかる!」と言う共感の声が挙がりました。

私の方は、「俺、逆にそれ得意だから手伝えるなあ」と感じることの連続でした。一口に「発達凸凹」と言っても一人一人違うことを改めて実感しました。

また、グループ内での対話の後には、自分たちのグループ内でどういった対話が行われたかを、参加者全員でシェアする時間もありました。
グループごとにまた違った内容の対話があったことが確認できました。

発達凸凹取扱説明書


休憩を挟んだ後、今度は、各自が自分自身の「発達凸凹取扱説明書」を作ることになりました。



その後、「トリセツ」(BGMは西野カナの「トリセツ」)をグループ内でシェアしました。
ここでもまた、「俺、それ得意だからやってあげる。代わりに苦手なこれは得意なあなたに任せます!」と感じることが多々ありました。

お互いが苦手なこと、得意なことをカバーしあう。
それを楽しみながらできるのが理想だなと感じました。

あっという間に会は終了。
最後に記念の集合写真をパチリ。



会のそのままの勢いで二次会へ


会の終了後は自然と二次会へと言う流れに。
しかし、ここで即、女子会が結成。
野郎共は、あっという間に弾かれてしまいました。

べ、別に悔しくなんかないんだからね!(ツンデレ風)

閑話休題

それにしても、女子同士の「すぐに輪になれる」力にはいつも感嘆しますね。

男子会は男子会の方で盛り上がりましたよ。
このブログには到底書けない話もありましたしね。

最後になりますが、イベントでお会いしたすべての方々に感謝申し上げます。

2017年7月14日金曜日

7/9のOne day cafe,kyotoで寄せられた質問に回答してみました



先日のOne day cafe,kyotoでのゲストトークをさせて頂きました。その時の記事はこちら。トーク後には、会場の皆様から質問やコメントを付箋に書いていただく機会がありました。今回はその時に寄せられた質問に回答しますね。



Q.発達凸凹の診断のきっかけは?

A.私は大学4年時にうつ病に陥って、その後10年ほどうつ病と付き合ってきました。4年ほど前にそのうつ病がひどくなってにっちにさっちも行かなくなってしまい、当時在籍していた大学院を中退、実家に戻ってきました。

実家に戻ってきたので、通院先のクリニックを変えてみたところ、「まずは心理検査を受けてみましょう」ということを主治医に言われました。その心理検査で自身の発達凸凹が見つかりました。



Q.自分のことがわからないから生きづらい?

A.確かに、今回話した自身の発達凸凹を含め、自分のことがわかればそれは生きやすさに繋がると思います。しかし、自分への理解を深めようとするあまり、「自分探し」に飛び込んでしまう若い人が後を絶たないことは、個人的にはもったいない気がします。

まずは、今日一日を振り返ってみて、「『楽に過ごせたこと』『苦もなくできたこと』は何かな?」と軽い気持ちで分析してみてください。それらの「楽に過ごせたこと」「苦もなくできたこと」が生きづらさ解消の「小さな一歩」になると思いますよ。



Q.成人の発達障害について、どこまで生活能力(自立=共助)?支援学校(子ども)は大人が世話できるが。。。

A.生活能力の一つに就労がありますが、成人に達してから発達障害の診断を受けた人の多くは、「就職できない」・「働き始めても長続きできない」といった就労に関する問題を抱えていると思います(私もそうでした)。

就労に関しては、就労移行支援事業所や地域にある障害者就業・生活支援センター(シュウポツ)といった福祉サービスを受けるのも一つの手段だと思います。

また、共助ということで言えば、当事者会も有効だと思います。当事者会では、「〇〇で困っている」といった相談事に対して、同じ発達障害者が「自分はこうしてうまくいった」などの経験や知恵を共有できます。



Q.強みを活かす方法を見つけるための具体的なヒントがほしいです。

A.ゲストトークでは、「効果は小さくてもすぐにできることを予め収集する」ことを提案しました。まずは、箇条書きでもいいので、「こうすれば強みを活かす方向に合致していてすぐにできる」と思えるものをできるだけ多く書き出してみましょう。

書き出す時には、「どんな些細なことでも、どんなバカげたことでも思いついたら即書き出す」ことを心がけてみてくてください。書き出す段階で、できるできないといった可能性や効果を考えるあまり、自身の創造性を阻むのを回避するためです。

そして、書き出したら、その「行動リスト」をまずは上から順に試してみます。試してみて何かしら効果を実感したら、そのままリストに残します。逆に、効果が実感できなかったら、その行動は即リストから外してしまいましょう。

そうして順に試していって取捨選択して最終的に「行動リスト」に残った行動が、あなたの強みを活かす「小さな一歩」となりうる行動となっていきます。



Q.ご自身がプロ野球選手になりたいとは思わなかったのですか?

A.一時期、プロ野球選手になりたいと思ったことはありました。でも今振り返ると、野球の練習をするよりも、『プロ野球選手名鑑』を読んでいる時間の方が長かったので、そんなに強くプロ野球選手になりたかったわけでなかったんだと思います(^^ゞ




Q.「回復志向」について、問題を解決する過程が好きという理解をしたが、これでいいのかな?

A.その理解でいいと思います。問題に直面したら、原因を分析し、情報を書籍などから収集し、小さな行動を積み重ねていくわけですが、その過程が楽しくて、問題自体を忘れていて、気づいたら解決していたということも過去にあった気がしますね。


Q.置かれた環境によって凸凹のとらえ方が変化すると思う。「言語が特徴」を活かして本から学ぶ姿勢がすばらしい。うつになった時はそれを活かせず、辛かったのではないか。

A.うつになって、もっとも苦しい時も本を読む事自体は続けてはいました。しかし、その当時は「今の事態を一気に変える一発逆転的なものが何処かにあるはずだ」という凝り固まった姿勢で、それがより一層「救われない感」を強めていたと回想します。

それでも、そういった時期があったからこそ、「効果は小さくても今すぐできることを積み重ねる」「休みなく機関銃を撃ち続ける」ライフスタイルにたどり着けたのではないかという思いもあります。



Q.ちょこちょこ良くなる方向に行く方法として、「効果は小さいけれど今できることをやり続ける」という言葉に勇気づけられました。自分の凹をおぎなうためでなく、でいいんですよね?生きていくために、でいいんですよね?

A.それで十分だと思います。少し厳しい言い方ですが、凹をおぎなうにはとてつもない忍耐やエネルギー、時間や費用が掛かります。そして、それらをつぎこんでも、せいぜい凹は平均点にしかなりません。

人生は有限です。凹にとらわれすぎると人生自体が修行で終わってしまいます。もっと楽に、もっとシンプルに生きてもいいのではないかと僕は考えています。そのための手段として、凸を活かす、または「機関銃を撃ち続ける」ことを今回提案しました。



Q.どんなサロンをしているのですか?

A.私としたことが、プロフィールに「成人発達障害サロンしぇあ代表」を盛り込んだのに、「しぇあ」のことには一言も触れないでトークを終えてしまいました(←何やっとんねん!)

普段の「しぇあ」の様子はこちらを参照してください。
One day cafe,kyotoさんとの違いは以下のようになります。


  • 参加者は5名前後。というのも「しぇあ」がカバーしているのが、兵庫県は北播地方という田舎なのです(^^ゞ
  • 自己紹介時にテーマを各自1つ挙げてもらい、自己紹介後のトークテーマの時に1つ1つのテーマについてトークするというスタイル。
  • 支援者の方には「オブザーバー」として参加してもらい、福祉や行政といった専門的な話になった時に助けてもらうという形を取っています。


質問以外にも感想やコメントもたくさん頂きました


今回は質問に回答するだけになりましたが、質問だけでなく感想やコメントもたくさん頂きました。付箋を書いてくださった方々に改めて感謝申し上げます。

次回以降のOne day cafe,kyotoでは、普通の女の子に戻ります一人の参加者として純粋に楽しみたいと思いますので、またよろしくお願いしますね♪

2017年7月11日火曜日

7/9のOne day cafe,kyoto@呉竹文化センターにてゲストトークをしてきました



7月9日(日)に、One day cafe,kyotoさんにお邪魔しました
お邪魔するのは今回が2回目です。
(前回の参加報告の記事はこちら

なんと、今回はゲストということで、15分ほどトークをしてきました。
冒頭の写真は、その時のトークをグラフィック・ファシリテーションという方法で、共同代表のDさんが描いてくれたものになります。

ゲストトークのテーマと小道具(小細工?)の紹介


アスペルガー症候群(より)の宮崎は、きちっとテーマを設定しないと気が済まないので、トークテーマを設定させていただきました。
テーマは、「書籍と名言(迷言)から紐解く私の発達凸凹』でした。

時折、キーワードをラミネート加工したものや持参した書類を会場の皆様に提示しながら、トークを進めていきました。

上の写真がキーワードをラミネート加工したもの。

また、持参した書籍のタイトルが以下のようになります。


  • 『さあ、才能に目覚めよう』
  • 『プロ野球選手名鑑2017』
  • 『人生は一冊のノートにまとめなさい』
  • 『モレスキン 「伝説のノート」活用術』
  • 『情報ダイエット仕事術』
「何か1冊、異色のものが混じってる」と感じた方もいると思いますが、この『プロ野球選手名鑑』は、私の強み(凸)の一つである「収集心」がフルに発揮されたエピソードを語る上で欠かせないものだったので、取り上げました。

発達障害の診断が下りる前後のエピソードに触れておけばよかった…


前回参加した時に他の参加者さんから、「発達障害の診断が下りる前後のエピソードを語るゲストが多い印象がある」という話を耳にしていたので、今回の私のトークでは、発達障害の診断が下りる前後のエピソードにはあえて触れないで話そうと思っていました。

でも、途中でDさんから、私の診断が出たことや二次障害のうつ病についてのフォローをしていただいたので、トークの冒頭で30秒ほど、自身の発達障害の経歴というものについて軽く触れておいた方が良かったかなと少し反省。

15分はあっという間に過ぎてしまい、私のトークは終了。
トーク終了後に付箋が配られ、参加者の方が質問やコメントを書いてくださりました。
寄せられた質問やコメントには、後日このブログにて回答させて頂きますね。

「強みを活かすこと」vs「強みを活かすことの是非」


二人目のゲストは、(自称)非癒し系の臨床心理士のいわいさん。
いわいさんのトークで印象に残ったのは、「『強み』を認識することが絶対的に『いいこと』なのか」という問題定義でした。

実は、私のトークは、「強みを活かすこと」「強みを活かすためにできる小さな行動を途切れなく実行する」ことがメインでした。

なので、私が先にトークをしたことによって、ことさらいわいさんの「強みを活かすことへのアンチテーゼ」が際立つことになりました。
うん、私のゲストトークはそれだけでも十分に役に立ったようです。

この「強みを活かすためにできる小さな一歩とは何か」と、「凸凹の凸(強み)を生かすことの是非」という2つの(言わば相反する)テーマが後半の対話の場でも議論されるようになりました。

実は自分のトークが終了した後、「何か大学の講義チックな固い話になってしまったかな?一人よがりすぎて対話が生まれにくいものになってしまったかな?」と少し不安だったのですが、どうやら杞憂だったようです。

実際に、対話の場ではテーマが5つほど出て、どのテーブルでも活発な対話がされていました。改めて参加者さんの関心の高さと意欲、対話を引き出すグラフィック・ファシリテーションの魔力、そしていわいさんのアンチテーゼに感服しました。

宮崎のゲストトークも少しは貢献できたのでしょうか?
評価は参加者さんに託したいと思います。

懇親会も楽しかった!
共同代表のYさんのマシンガントークにもようやく慣れ、時折ツッコミやチャチャを入れて他の人を笑わせることもできるようになった気がします。

謝辞


参加者の皆様。
宮崎の極めた偏った話を聞いてくださり、ありがとうございました!日々収集した情報をこのような形で皆さんと共有できる(押し付ける?)機会が持てて幸せです。

スタッフの皆様。
今回、このような素晴らしい機会を与えてくださったことに感謝です。「宮崎に託そう」というのも、大英断(?)だったことでしょう。よくぞ、英断を下されました!

次回のOne day cafe,kyotoでは、また一参加者に戻り、純粋に楽しもうと思います。
次回お会いした時もまたよろしくお願いしますね♪

2017年7月1日土曜日

成人発達障害サロンしぇあ 7月のサロンを開催しました



今日は成人発達障害サロンしぇあ 第9回のサロン開催日でした。
参加者は5名。
遠くは大阪から参加された方もいました。

自己紹介の後はテーマトークに移行。
今回は以下のようなテーマが挙げられました。


  1. 頼まれ事に対する上手なスルーの仕方
  2. 前回参加してから今回までの自身の変化
  3. 環境の変化への上手な対応
  4. 複数人(3人以上)での会話のコツ
  5. 得意なこと
1.については、前回のサロンでもテーマに挙げられたことの続編という感じでスタート。(前回のサロンの様子はこちら

自分を変えるより、環境を変えることを優先させた方がいいケースも


最初のうちは、スルーの方法、どうやって断るかといった話がメインだったのですが、途中からは、「(スルーの方法を学ぶなどの)自分を変える努力ではなく、(支援機関に間に入ってもらうなどの)環境を変える方向が良いのでは」という意見が出ました。

そして、支援機関に間に入ってもらうなどの環境を変えるには、いい意味で「白旗を揚げる」ということを当事者はやっていく必要があるという話になりました。

2.については、前回欠席されていた方から、ここ2ヶ月の変化を話してもらいました。スクーリングでの体育の授業で苦労した話が印象に残りました。

変化があることを予め想定しておけば、ストレス軽減になる


3.については、居住環境や職場の上司・支援者の異動などの変化が多くて少し疲れているという報告がありました。

それに対して、「人事異動という制度自体は組織にはつきものであり、それに伴う変化は前もってあるものだという想定をしておけば、ストレスが軽減できる」という意見がありました。

過剰適応と「聞く」姿勢


4.のテーマを挙げた人からは、

「3人以上での会話の場では話し出す人が四方八方から口を挟む感じで、どのタイミングで話し出せばいいかわからない」

「幼い頃は思ったことをすぐに口に出せたが、そうすることで周囲と衝突することがあった。それ以来、話の内容を一度脳内で吟味してから話し出すようになり、そうなると3人以上の会話では話し出すタイミングを逸してしまうがち」

といった報告がありました。

この報告に宮崎は大いに共感してしまいました。
これがいわゆる「過剰適応」というものなのではないでしょうか?

他の参加者さんからは、「他の人が「10」話しているからといって、自分も「10」話す必要はなく、相手の話をじっくり「聞く」。そして相手に気持ちよく話をさせるというのも一つの立派な能力なのでは?」という意見がありました。

最後の5.については、一人一人、得意なことを発表してもらいました。

中には「特にはないなあ~」という方もいらっしゃいましたが、「得意なことがないわけではなく、単に自信を持てないだけではないか」という意見が出て、「自信がないと思い込んでいるだけかも」と納得されている姿が印象的でした。

今日もお忙しい中、遠くは大阪からも参加して頂き、ありがとうございました!
次回は、8月5日(土)開催です。
時間は14時から、場所はいつも通り、うぃーぶねっとさんの2階です。